ミャンマー軍トップ、大統領代行を兼務
ミャンマーの軍事政権は22日、軍トップのミン・アウン・フライン総司令官が、大統領代行を兼務すると発表しました。現職の病気療養に伴う措置だとしています。
ミャンマー国営紙によりますと、クーデターで副大統領から大統領代行に就いた現職で軍出身のミン・スエ氏は、神経疾患などで職務が遂行できない状態だということです。
このため軍事政権は22日、軍トップのミン・アウン・フライン総司令官が、大統領代行を兼務すると発表しました。
大統領代行は、クーデターに伴い発令された非常事態宣言の延長や解除を決める「国防治安評議会」を統括します。
すでに5回延長されている非常事態宣言の期限が今月31日に迫る中、軍事政権がミン・スエ氏の不在にどう対応するか注目されていました。
ミン・アウン・フライン総司令官はこれで、最高意思決定機関である「国家統治評議会」の議長や首相に加え、大統領代行も兼務することになります。
権力の集中が進む状況に、民主派勢力からは「君主のように振る舞っている」と批判の声が上がっています。