ウクライナ大統領選、監視団「選挙は公正」
7日に決選投票が行われたウクライナの大統領選挙で、ヨーロッパの監視団が「選挙は公正に行われた」と宣言し、選挙管理委員会の集計通り、前首相・ヤヌコビッチ候補が大統領に就くことが確実な情勢となった。
今回の選挙では、ヨーロッパなどから国家レベルで330人、そのほか民間団体などから3400人の監視員がウクライナに入り、投票所などで活動してきた。選挙監視団は8日、共同声明を発表し、今回の選挙について「民主選挙の手本のように見事だった」と評価した。
現在、劣勢が伝えられているティモシェンコ候補は「選挙に不正があれば、徹底的に戦う」という姿勢を見せていたが、8日に予定されていた記者会見を急きょ9日に延期し、選挙管理委員会の集計を認めるかどうか最終的な判断を検討しているとみられる。
ウクライナの選挙管理委員会は、日本時間9日午前0時30分現在、開票率は98.78%で、得票率はヤヌコビッチ候補が48.65%、ティモシェンコ候補が45.77%と、2.88%の差でヤヌコビッチ候補がリードしているという暫定の集計結果を発表している。