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ギリシャ国債格下げでNYダウ213ドル安

2010年4月28日 9:18

 27日のアメリカ・ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は、ギリシャ国債の格付けが「投資不適格」のレベルに引き下げられたことを受けて大きく下落した。

 27日のニューヨーク株式市場は、アメリカの大手格付け会社「スタンダード・アンド・プアーズ」が、ギリシャとポルトガルの国債の格付けを大きく引き下げたことから、ヨーロッパ諸国の財政悪化に対する懸念が広がり、株が売られた。ダウ平均株価は前日比213ドル4セント安い1万991ドル99セントと、200ドル以上も値を下げたほか、ハイテク株中心のナスダック総合指数も51.48ポイント安の2471.47で取引を終えた。

 スタンダード・アンド・プアーズは27日、財政危機に陥っているギリシャの国債の格付けを「BBBプラス」から「BBプラス」に3段階引き下げた。これにより、ギリシャ国債は投資不適格のレベルにまで引き下げられたことになる。また、ポルトガル国債の格付けも「Aプラス」から「Aマイナス」に2段階引き下げられた。

 こうした中、市場では、競争力がないヨーロッパのほかの国々にも信用不安が広がるとの懸念が強まり、株が売られた。