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ギリシャ国債を1段階格下げB-に~S&P

2015年2月7日 14:50

 金融支援をめぐりEU(=ヨーロッパ連合)との協議が続くギリシャについて、アメリカの大手格付け会社、スタンダード・アンド・プアーズは6日、国債の格付けを1段階、引き下げた。

 EUとギリシャの間ではEUが金融支援の条件として財政緊縮策を求めているのに対し、先月の総選挙後発足したツィプラス政権は見直しを求めて対立が起きている。交渉の期限が今月末に迫る中、金融支援をめぐる協議がまとまりEUによる支援が継続されるかが焦点となっている。

 こうした中、アメリカの大手格付け会社、スタンダード・アンド・プアーズは6日、ギリシャ国債の格付けを「B」から「Bマイナス」に引き下げた。その理由として、EUとギリシャの協議が長引き先行きが不透明になれば、ギリシャの銀行からの預金の流出が加速し経済状況が悪化するとしている。さらに、最悪の場合、ギリシャがユーロ圏からの離脱に追い込まれる恐れもあるとしている。

 また、別の格付け大手、ムーディーズ・インベスターズ・サービスも6日、「ギリシャが債務不履行に陥る恐れもある」として格下げする方向で検討していると発表した。