債務不履行が現実味 ギリシャ協議は物別れ
財政破たんの危機にひんしているギリシャへの支援を話し合うユーロ圏の財務相会議がベルギーで開かれた。ギリシャがEU(=ヨーロッパ連合)などが求める改革案の是非を問う国民投票を来月5日に行うと表明したことから、協議は物別れに終わった。
ギリシャが「債務不履行」を避けるには今月中にEU側と追加支援で合意する必要がある。しかし、ギリシャ側は会議で、来月5日に国民投票を行うまでの間、現在の支援を延長するよう求めた。
しかし、ユーロ圏財務相会議のデイセルブルム議長は日本時間の28日未明に会見を開き、「支援のプログラムは今月30日で失効する」と述べて、この後、ギリシャ抜きで対応を協議すると明らかにした。
協議が物別れに終わったことでギリシャの債務不履行が現実味を帯び、週明けに銀行の混乱も予想されることから、資本規制の導入などを巡り話し合いが行われるとみられる。