“中絶の権利”めぐり全米各地で大規模な抗議デモ
アメリカの連邦最高裁判所が、人工妊娠中絶の権利を認めた判決を覆す可能性が出ていることを受け、14日、アメリカ各地で大規模な抗議デモが行われました。
この問題は、女性の中絶の権利を認めた1973年の最高裁判決について、過半数の判事が覆すことに同意していることが明らかになったものです。
首都ワシントンでは、中心部に数千人が集まって抗議の声をあげ、その後、最高裁の前まで行進しました。一方、ニューヨークの裁判所の前でも、集会が行われました。主催者によるとおよそ1万人が参加したということです。
デモ参加者「中絶は女性の権利だ。非常に重要なもので奪うべきではない」
一方で、中絶に反対する人が会場に姿を見せ、中絶の権利を主張する人と言い争う場面もありました。14日にはこのほか、ロサンゼルスやシカゴなど、アメリカ各地で抗議デモが行われました。
最高裁が、早ければ来月にも最終的な判断を示すのを前に、論争は激しさを増しています。