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G20閉幕 “通貨安競争”で具体策なし

2010年11月12日 18:52

 韓国・ソウルで開かれていた先進国に新興国を加えた20か国・地域(G20)が世界経済について話し合う首脳会議(金融サミット)は12日夕方、合意文書を採択して閉幕した。

 焦点だった世界経済の不均衡をただすためのガイドライン作りについては「来年上半期までに経過を論議する」ことを盛り込んだが、アメリカなどが求めていた数値を示しての目標は見送られた。また、為替の問題については「為替市場の柔軟性を高める」という表現が盛り込まれた。議長を務めた韓国・李明博大統領も「為替戦争から抜けだした」と胸を張ったが、具体的な対応策を示したものとは言えない。

 一方、菅首相は記者団に対し、「中国・胡錦濤国家主席との首脳会談はまだ決まっていない」と述べる一方、首脳会議が終わった時に会場で言葉を交わしたことを明らかにした。

 菅首相「ちょうど私が振り向いたら、(胡主席が)通っておられて、『やあやあ』と言って一言二言、声を交わしました。(APECが開かれる)『横浜でまたお会いしたいですね』と」

 G20サミットに参加した首脳の多くは、横浜市にそのまま移動し、13日からのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に臨む。