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北ウラン濃縮 米特別代表、韓国外相と会談

2010年11月22日 12:02

 北朝鮮が新たな核開発に使えるウラン濃縮施設を公開していたことに関連し、アメリカ政府で北朝鮮問題を担当するボズワース特別代表が急きょ韓国入りし、22日午前にソウルで対応を協議した。

 北朝鮮を訪問したロスアラモス研究所・ヘッカー元所長は、12日に寧辺で新しいウラン濃縮施設を視察、北朝鮮側から2000基の遠心分離機がすでに稼働し、低濃縮ウランを製造していると説明されたという。実際に稼働しているのか確認はできなかったということだが、ヘッカー元所長は、核兵器の原料となる高濃縮ウランに転用される可能性があると指摘している。

 アメリカの専門機関は、今月4日に撮影された寧辺の核施設の衛星写真に写っている青い屋根の建物がこの施設ではないかと分析している。

 こうした中、急きょ韓国入りしたボズワース特別代表は、金星煥外交通商相と会談し、「ウラン濃縮計画は事前に知っていた」と述べた。ボズワース特別代表は22日午後に日本を訪れる予定。

 一方、アメリカ・マレン統合参謀本部議長は21日、「長い間懸念していた北朝鮮のウラン濃縮が確認された」と述べ、強い懸念を示した。その上で、北朝鮮への圧力を強化し、核放棄を迫る考えを強調した。