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肥満問題改善 ウォルマートが健康食品計画

2011年1月21日 14:34

 肥満問題が深刻化するアメリカで、状況の改善を目指して世界最大のスーパーチェーンが動き出した。

 成人の3分の1が肥満というアメリカで、世界最大のスーパーチェーン「ウォルマート」が、政府と協力して「健康食品計画」を立ち上げた。今後5年間の目標として、物流費を抑えることで健康に欠かせない野菜や果物などの値段を下げるのに加え、数千種類に及ぶ食品について塩分や糖分を削減するようメーカーに働きかけていくことを挙げている。例えば、果汁飲料などの糖分は10%、加工食品やドレッシングなどの塩分は25%削減される。

 計画の発表には、肥満問題への取り組みを続けるミシェル・オバマ大統領夫人も駆けつけた。ミシェル夫人は「この取り組みで食べ物の生産、販売を改善できる。子供たちにも、いい物を食べさせてあげられる」と述べた。

 世界最大のスーパーの取り組みは、食品メーカーの戦略にも大きな影響を与えそうだ。