チュニジア政変 イタリアに意外な影響
デモによる民衆の力で独裁者・ベンアリ大統領を追い出したチュニジアから、革命の「意外な副作用」が出ている。
チュニジアから100キロの沖合に浮かぶランペドゥーザ島は、イタリア領。人口約6000人のこの小さな島に、チュニジア政変からの1か月で5000人以上が船で続々と上陸し、イタリア政府が対応に追われている。
これらの人々の多くが、政治的混乱から迫害を受けるおそれのある難民ではなく、職を求めて来たことを明らかにしている。島の収容所の定員は850人で、すでに満員。チュニジア人はさらに上陸するおそれもあり、イタリア政府は周辺海域の警備を強化している。