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中国鉄道省次官が謝罪「車両埋めていない」

2011年8月1日 8:28

 中国の高速鉄道事故で、鉄道省の次官がテレビで謝罪した。政府批判の拡大を避ける狙いがあるとみられる。

 国営の中国中央テレビは先月31日、中国鉄道省の陸東福次官のインタビューを放送した。この中で陸次官は「犠牲者に深い哀悼を表明する」と謝罪し、「事故を教訓として徹底的な安全検査を行い、再発防止に努める」と強調した。また、「原因究明の重要な証拠である事故車両をなぜ埋めたのか」との記者の質問に「救助活動を行うクレーン車の足場をつくるため、高架下にあった先頭車両を掘った穴に移した」と説明し、「埋めた事実は決してない」と否定した。

 鉄道省は事故直後から「救助活動前に、沼地の足場を固めるため、車両を埋めた」と説明。批判の高まりの中、「埋めた」との立場を翻したものとみられる。