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訪中の米副大統領、習国家副主席と会談

2011年8月18日 22:23

 アメリカ・バイデン副大統領が18日、中国を訪問し、「ポスト胡錦濤」として次のリーダーになることが確実な習近平国家副主席と会談した。

 中国国営・新華社によると、会談で習副主席は「両国は2大経済国として、マクロ経済政策での協調を強化し、市場の信頼を高める責任がある」と指摘した。アメリカの巨額の財政赤字が世界的な信用不安の一因となっていることを念頭に、間接的にアメリカに責任ある対応を促した形。

 また、習副主席は「台湾とチベットは中国の核心的利益であり、必ず慎重かつ適切に対応する必要がある」と述べ、アメリカの台湾への武器売却を強くけん制した。

 一方で、「協力すれば利益となり、争えば傷つく」と、対立や違いを乗り越えての関係強化の必要性を強調。バイデン副大統領も「中国との協力を強化し、地域や世界規模の問題を適切に対処する」と応じた。