ハワイ州のマウイ島で被害が拡大している山火事で、地元当局は10日、これまでに53人が死亡したと発表しました。州知事は「州で最悪の自然災害となるだろう」と述べ、犠牲者はさらに増える恐れがあるとしています。

マウイ島の山火事では、観光客に人気の海沿いの街・ラハイナに壊滅的な被害がでています。まだ鎮火しておらず、地元当局によりますと、これまでに53人の死亡が確認されました。

島を訪れていた観光客「家族で海の中に飛び込み、浮いていたものにつかまった。周りの全てが燃え、爆発していました」

ラハイナの住人「煙を吸い込んで、自分がどこにいるのかも時々わからなくなった。そこの通りを見てくれ、完全に焼失したよ」

ハワイ州知事は、「今回の山火事は州で最悪の自然災害となる可能性が高い」と述べ、犠牲者はさらに増える恐れがあるとしています。

ラハイナは国家歴史登録財に指定され、歴史的な建造物が並びますが、10日に撮影された映像では、一部の壁を残し焼け落ちた建物など、多くが焼失していました。

ラハイナの街は壊滅的な被害をうけていて、地元当局は、具体的な被害状況については把握できていないとしています。