１１日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、スロバキア議会の採決を控えて、ダウ平均株価は小幅な値動きとなった。

　ユーロ圏の１７か国は、ギリシャでの財政危機をきっかけに、ヨーロッパの金融安定化基金を強化することで合意し、既に１６か国の議会が承認している。最後に残ったスロバキアの議会も１１日に採決を行う予定だったが、反発が強く、審議が長引いた。このためニューヨーク株式市場もスロバキア議会の採決を控えて、値下がりする気配を示したまま、取引を終えた。ダウ平均株価は前日比１６ドル８８セント安い１万１４１６ドル３０セントで取引を終えた。また、ハイテク株中心のナスダック総合指数は、前日比１６．９８ポイント高い２５８３．０３ポイントだった。

　取引終了後に、スロバキア議会で採決が行われたが、否決されており、今後、市場への影響が心配される。