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北朝鮮、公式な弔意表明ない日本政府を非難

2012年1月3日 21:54

 北朝鮮の国営メディアは3日、金正日総書記の死去の際に日本政府が弔意を公式に表明しなかったことなどを非難した。金正恩体制が発足してから、北朝鮮メディアが日本を非難したのは初めて。

 国営・朝鮮中央通信は3日、論評を発表し、「日本政府が金総書記の死去に対し、公式に弔意を表明せず、敵対的な立場を示した」と非難した。さらに、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の幹部が弔問のために訪朝した場合、日本への再入国を認めない決定をしたことについて「初歩的な道徳や礼儀も知らない」として、野田首相と藤村官房長官を名指しで批判。「卑劣な行為」で「日朝関係の展望をより一層暗くした」と主張した。北朝鮮メディアが対日関係に言及したのは、金正恩体制が発足してから初めて。

 また、朝鮮中央通信は、拉致問題について「もう存在せず、においもしない」とこれまでの主張を踏襲した。