NATO首脳会議閉幕、ウクライナの安全保障でG7が新たな枠組み 中露は反発「冷戦時代に逆戻り」
NATO(=北大西洋条約機構)の首脳会議が閉幕し、G7(=主要7か国)はウクライナの安全を長期に保障する新たな枠組みを打ち出しました。一方、ロシアと中国は反発しています。
焦点となっていたウクライナの加盟について、NATOは手続きの省略を打ち出したものの、加盟の時期を示すことは見送りました。アメリカやドイツなどは「時期尚早」だとしていて、加盟国の立場の違いも浮き彫りとなりました。
一方、アメリカなどG7は、ウクライナへの長期的な支援を掲げる共同宣言を発表し、戦闘機や長距離ミサイルの供与を続けることなどが盛り込まれました。
また、NATOの首脳宣言ではロシアを改めて非難し、中国を「NATOの利益に挑戦している」と指摘しました。
これに対し、ロシア外務省は、NATOが「冷戦時代に逆戻りした」「挑発的な拡大政策を続けている」とする声明を出したほか、中国外務省報道官も12日、「断固反対する」と反発しています。