ニジェール クーデター側が政権掌握を宣言
西アフリカのニジェールでクーデターを起こした大統領警護隊の隊長が、政権を掌握したと宣言しました。
ロイター通信などによりますと、バズム大統領を拘束した大統領警護隊の隊長・チアニ将軍が28日、暫定評議会の議長に就任し、政権を掌握したと宣言しました。旧宗主国のフランスなどは、新政権を承認しないとして、バズム大統領を解放するよう求めています。
こうしたなか、ニジェールで研究を行っている京都大学の大山教授がNNNの取材に応じ、現地で暮らす日本人が脱出できなくなっていると聞いたと述べました。
ニジェールで砂漠の緑化に取り組む京都大学・大山修一教授
「国境封鎖と、空港も閉鎖されているということで、現地にいる邦人の多くは国内にとどまっているという状況が続いています。(ニジェール国民や在留邦人も)事態の急変にものすごく動揺していると思います」
その上で大山教授は、「アメリカやフランスとの関係を重視してきたニジェールで、軍事政権の誕生となれば、地域情勢にも大きな影響が出る可能性がある」と懸念を示しました。