30年間続くナゴルノカラバフ巡る紛争 露ラブロフ外相「おおむね解決した」
ロシアのラブロフ外相は23日、アゼルバイジャンとアルメニアのあいだで30年間にわたって続いてきたナゴルノカラバフを巡る紛争について、おおむね解決したと述べました。
アゼルバイジャンやアルメニアの外相も出席して開かれた南コーカサス地域に関する会議のあと、ラブロフ外相はナゴルノカラバフをめぐる紛争について、「おおむね解決済みだ。ナゴルノカラバフはアゼルバイジャンに帰属することで双方が合意した」と述べました。
その上で、「現在、関係を完全に正常化するために和平条約の準備、国境の画定、交通・経済の整備を進めている」と説明しました。
ナゴルノカラバフを巡っては、9月19日にアゼルバイジャンが軍事作戦を開始し、翌日にはアルメニア系現地政府が武装解除する形で停戦が成立しました。
その後、行政府トップが「共和国としての存在は来年1月1日までに消滅する」と宣言したことで、およそ12万人といわれたアルメニア系住民のほとんどが、アルメニアに避難するなどしていました。