投票が始まったロシアの大統領選挙。プーチン大統領の圧勝が確実視されてもなお、“独裁体制に声をあげる人々への締め付け”が強まっています。プーチン大統領の狙いは。モスクワから中継です。

モスクワは午後6時前で、こちらの投票所には、仕事終わりの有権者の姿が増え始めました。

プーチン大統領は過去最高となる8割を超える得票率を獲得し、圧勝をアピールしたい狙いです。

ただ初めて導入された電子投票では大学や職場での投票の強制やデータ操作の指摘もあり公正さに疑問の声も挙がっています。

また反プーチン派が多い学生に投票用紙を撮影して提出を求めるケースなども報告されています。

選挙に反発する動きも出ていて、投票箱に液体を入れたり、投票所に放火するなどの事件がありました。

ーープーチン大統領はなぜ圧勝にこだわるのでしょうか？

国民の犠牲や痛みも伴うウクライナへの軍事作戦を継続するためにも、絶対的な支持を得た指導者だという既成事実を作る狙いがあります。

先月の独立系調査で86％という高い支持率を得たプーチン大統領ですが、さらに正統性を高めたい狙いです。