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財政健全化協議が不調、オランダ内閣総辞職

2012年4月24日 13:22

 オランダで23日、財政健全化をめぐる協議が不調に終わったことを受け、内閣が総辞職することになった。最上級を維持する国債の格付けに悪影響を及ぼす懸念も出ている。

 財政規律を強化する欧州連合(EU)の新たな協定を受け、オランダでは財政赤字を削減するための緊縮策について協議が続いていた。しかし、政党間の合意が得られずに行き詰まった形で、ルッテ首相は23日、ベアトリックス女王に内閣の総辞職を伝えた。

 ヨーロッパで信用不安が続く中、オランダは国債の格付けで最上級を維持しているが、メディアの中からは「今回の総辞職が格付けに悪影響を及ぼすのでは」との指摘も出ている。