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「電子たばこ」健康への悪影響、否定できず

2014年11月27日 15:25
「電子たばこ」健康への悪影響、否定できず

 香りつきの液体を熱して吸う「電子たばこ」について、厚生労働省の審議会は、健康への悪影響は否定できないとする見解で一致した。

 電子たばことは、カートリッジに入った香り付きの液体を熱して霧状にして吸うもので、この数年、欧米で流行し始めている。27日に開かれた厚生労働省の審議会では、国立保健医療科学院の専門家が電子たばこの種類によっては、その蒸気の中に発がん性物質のホルムアルデヒドが紙巻きたばこの煙の10倍以上含まれると報告した。専門家らは、液体の成分そのものや熱による変化で、健康への悪影響は否定できないという見解で一致した。

 電子たばこは、世界でおよそ8000種類が流通し、先月、WHO(=世界保健機関)が各国に対策を求めている。厚労省は、今後の審議会での議論も踏まえ規制を検討する方針。