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EU首脳会議、ギリシャ対応などを協議

2012年5月24日 7:48

 欧州連合(EU)は23日、ベルギーの首都・ブリュッセルで非公式の首脳会議を開き、来月に再選挙が決まって混乱が続くギリシャへの対応やヨーロッパの信用不安対策などを議論している。

 会議は日本時間24日未明に始まった。政局の混乱が続くギリシャをめぐり、EUや国際通貨基金(IMF)などによる支援の条件となっている緊縮財政策を実行するよう求め、今後もユーロ圏にとどまることを確認する見通し。

 また、ヨーロッパの信用不安対策では、フランス・オランド大統領が、緊縮策だけではなく経済成長や雇用を拡大する政策を導入するよう提案した。各国ともこの提案に沿って議論を続けているが、信用不安対策の一つとしてユーロ共同債を導入することについては、ドイツ・メルケル首相が「各国に求められている財政規律を緩める結果になり、経済成長にはつながらない」との理由で反対しているもよう。

 成長戦略については、来月に開かれるEU首脳会議で合意を目指す方針。