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震災の漂着バイク、米国の博物館に寄贈へ

2012年5月25日 18:30

 東日本大震災の津波で宮城県から流され、先月、カナダの太平洋岸の島に漂着しているのが見つかった「ハーレーダビッドソン」製の大型バイクが、アメリカにある博物館で保存されることになった。

 このバイクは、カナダ西部・クイーンシャーロット諸島の海岸で先月中旬、近くに住む男性が見つけたもの。その後、持ち主が宮城・山元町の横山育生さん(29)とわかり、ハーレーダビッドソンは、無償でバイクを修理した上で、届けることを検討していた。

 しかし、話し合いの結果、震災の犠牲者への追悼の意を込めてバイクを寄贈したいという横山さんの意向から、アメリカ・ウィスコンシン州にある「ハーレーダビッドソンミュージアム」で保存されることになったという。

 横山さんは「東日本大震災が風化することのないよう、現状のまま、多くの方々に見ていただくために展示を希望しました」とのコメントを寄せている。