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アンジェリーナ・ジョリーさん、21年間務めたUNHCR特使の退任を発表「今後は、難民や現地組織と直接関わり支援する」

2022年12月17日 18:15

ハリウッド俳優のアンジェリーナ・ジョリーさんが16日、21年間にわたって務めたUNHCR(=国連難民高等弁務官事務所)の特使を退任することを発表しました。

ジョリーさんは発表の中で「今後は、難民や現地の組織と直接関わり支援するという、これまでとは違う形で活動する時が来たと感じている」と明かしました。

ジョリーさんは2012年からの活動で60回以上の現場視察を行い、難民らの声などを世界に向けて発信してきました。訪れた西アフリカ・ブルキナファソでは「難民の置かれた状況は限界に近づいているのではなく、すでに限界を超えている」と強く訴え、イエメンでは紛争による食料と医療の不足が深刻だとした上で「政治的な解決策を伴わない援助は成功しない」と強調しました。

一方で、ロシアによる侵攻開始から2か月後の今年4月には、UNHCRの活動とは別にウクライナ西部リビウを訪れ、子どもたちを含む避難民らと面会しました。

ジョリーさんの今回の発表を受け、国連難民高等弁務官のフィリッポ・グランディ氏は「難民支援への変わらぬ情熱と関心をより幅広い人道支援に注いでくれるものと確信しています」とコメントを発表しています。