中国の習近平国家主席は自ら提唱した経済圏構想「一帯一路」のフォーラムで演説し、「10年間で豊かな成果を挙げた」と強調しました。

習近平国家主席「（「一帯一路」は）ゼロからスタートして各地をうまく発展させ、豊かな成果を収めた」

北京で開かれた「一帯一路」のフォーラムで、習主席はこのように述べ、構想が始まってから10年間の成果を強調しました。

「一帯一路」をめぐっては、途上国のインフラ整備に中国が過剰投資することで「債務のワナ」に陥れたり、影響力を広げたりしているとの批判も出ていますが、習主席はこの見方を否定した上で「一方的な制裁などに反対する」と述べ、アメリカをけん制しました。

プーチン大統領「重要で差し迫った問題を解決するため、「一帯一路」などの枠組みで効果的な解決策を見出すことが可能になる」

一方、プーチン大統領は演説でこのように述べ、「一帯一路」の結びつきが国際問題の解決につながると強調しました。

また、習氏とプーチン氏は首脳会談を行っていて、この中でも中露の連携を確認するとみられます。