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ミャンマー直行便、背景に日本企業の「熱」

2012年10月16日 8:59
ミャンマー直行便、背景に日本企業の「熱」

 「全日空(ANA)」は15日、12年ぶりにミャンマーへの直行便を復活させた。背景には、現地への進出を図る日本企業の熱の高まりがある。山下雄三記者が現地から報告する。

 ANAの成田~ヤンゴン便は週3往復の運航で、38の座席は全てがビジネスクラス。現地に進出する企業の需要を見込んでいる。

 ミャンマーは、長く続いた軍事政権時代に欧米が経済制裁を科したため、外国企業の参入があまりなかった。民主化が進み、制裁が緩和されたことで、手つかずの市場に参入しようと、ゼネコンや商社、サービス業など様々な業種の日本企業が現地を訪れている。

 日本以外の国も動き出している。「大韓航空」はANAより1か月早くソウル~ヤンゴンの直行便を就航させていて、韓国人投資コンサルタントは「韓国の企業にも参入のチャンスがあります」と話す。

 ヤンゴンに国際線を乗り入れる航空会社はこれまでに7つ増え、今後も新たな就航が予定されている。国が開かれていくとともに、海外から参入を目指す動きもますます活発化しそうだ。