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CIA長官辞任、機密漏えいなし~米大統領

2012年11月15日 8:30

 アメリカ・オバマ大統領は14日、大統領選挙後初めて記者会見を行った。オバマ大統領は、不倫を理由に辞任し、現在、機密漏えいの疑いで捜査中のCIA(=中央情報局)・ペトレアス前長官について、「機密情報が暴露された証拠は見つかっていない」と述べた。

 再選後初めての質問は、ペトレアス前長官の不倫辞任問題だった。オバマ大統領は、ペトレアス前長官の仕事ぶりに問題がなかったことを強調した。

 オバマ大統領「私が知る限り、国家の安全保障に悪影響を与えるような、機密情報が暴露された証拠は現時点では見つかっていない。ペトレアス前長官は、イラクとアフガニスタン、そしてCIA長官として立派に国に貢献した」

 オバマ大統領は自らの任命責任には言及せず、スキャンダルからは距離を置く姿勢を見せた。

 一方、年末に大型減税の失効と強制的な歳出削減が重なる「財政の崖」について、野党側に2段階合意案を提示した。それは、クリスマス商戦への影響を避けるためにも、まず中間層への減税継続だけでも与野党で合意すべきというもの。その上で、財政赤字の削減策について協議する姿勢を見せたが、共和党が求めている富裕層への減税の継続は行わない考えを改めて強調した。富裕層をめぐる溝は深く、16日に行われるオバマ大統領と野党側との交渉は難航が予想される。