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環境相COP18で演説「途上国支援継続」

2012年12月6日 3:40

 長浜環境相は5日、中東・カタールのドーハで開かれている地球温暖化対策の国際会議「気候変動枠組み条約第18回締約国会議(COP18)」で演説し、今後も途上国への支援を続けていく考えを示した。

 長浜環境相は、途上国の温暖化対策で、日本が133億ドル(約1兆1000億円)を資金援助してきた実績をアピールするとともに、温室効果ガスの削減目標を定めた「京都議定書」の枠組みに参加しない来年以降も支援を続けると表明した。一方で、「温室効果ガスの排出量を90年に比べて25%減らす」という国際公約は、福島第一原発事故の影響で達成できなくなっているが、演説では触れなかった。

 これに対し、パキスタン代表からは「日本の国益を示す演説だった。京都議定書の第2期間に、日本も参加してもらいたい」、ナイジェリア代表からは「日本は先進国で技術もある。もっと資金支援すべきです」と述べた。

 全ての国が参加する新たな枠組みづくりに向けた協議は、先進国と途上国の間で、今も対立が続いている。