日本の領空で確認された飛行物体をめぐり、日本政府が「中国の無人偵察用気球と強く推定される」と発表したことを受け、中国外務省は「確実な証拠がない」と強く反発しました。

中国外務省報道官「日本側は客観的で公正な立場をもち、今回の不可抗力で起きた偶発的な状況を正確に見極め、アメリカに追随して騒ぎ立てることをやめるべきだ」

中国外務省の報道官は15日の会見で、日本が領空内で過去3回確認された飛行物体を「中国の無人偵察用気球」と推定したことに対し、「確実な証拠もない状況で中国に泥をぬっている」と非難しました。

一方、アメリカが中国の気球を撃墜し、中国の6つの企業・団体を貿易のブラックリストに追加したことについては、「中国の主権や安全を損なうアメリカ企業に対抗措置をとる」と表明しました。

その上で、アメリカの気球が十数回、違法に中国領空に飛来したと改めて主張し、「新疆ウイグル自治区やチベット自治区の上空も含まれる」と強調しました。