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トルコ首相、デモ隊を「テロリスト」と非難

2013年6月11日 20:18

 先月末から反政府デモが続いていたトルコの中心的な存在だったイスタンブールの広場に日本時間11日午後、警官隊が突入し、制圧に乗り出した。

 エルドアン首相は、日本時間11日午後6時から国会で演説を行い、デモ隊は「テロリストだ」と非難した。その上で、「青年達がなぜこのような行為をしたのか調べているが、容認できない」と正当性を主張した。

 10日までは、強行突入はしばらく控えるのではないかとの見方もあり、エルドアン首相は12日にはデモの代表者と会談するとも報じられていた。しかし、デモが長引けば、観光や経済にも悪影響を及ぼすことは避けられず、2020年の夏のオリンピック招致にも影響が出る恐れがある。政権側としては、そのあたりも計算した上で、一気に強攻策に踏み切った形。

 しかし、デモ隊の激しい反発は必至で、予断を許さない状況が続くとみられる。