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イラン大統領選、保守穏健派ロウハニ氏当確

2013年6月16日 1:50

 14日に投票が行われたイランの大統領選挙で、ナジャル内相は、欧米との関係改善を目指す保守穏健派のロウハニ氏が当選を確実にしたと発表した。

 ナジャル内相は日本時間16日未明、ロウハニ氏が次期大統領に選ばれることが確実になったと発表した。ロウハニ氏は64歳、改革派のハタミ前大統領の下で核問題の交渉を担当し、欧米に対して柔軟な対応を示した保守穏健派。

 選挙戦は当初、欧米との対決姿勢を取る保守強硬派が有利とみられていたが、候補を一本化できず票が分散したのに対し、ロウハニ氏はハタミ氏やラフサンジャニ元大統領ら改革派の有力者が相次いで支持を表明、改革派の支持層を取り込むことに成功した。

 また、核開発に対する欧米の制裁でイラン経済が低迷する中、国民の現状への不満が予想以上に強いことが浮き彫りとなった。ロウハニ氏の大統領就任で、外交姿勢にどのような変化が生じるのかが注目される。