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NYダウ88ドル高 終値1万5224ドル

2013年7月9日 9:06

 8日のアメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、先週末発表された雇用統計が好調だったことを受けて、90ドル近く値を上げて取引を終えた。

 先週5日に発表されたアメリカの雇用統計は、失業率は前月と変わらず7.6%だったものの、非農業部門の就業者が市場の予想以上に増加するなど、労働市場の改善を示すものとなった。この日の市場は、景気回復が進んでいるとの受け止めが広がったことから、買いが優勢となった。また、政局が混乱していたポルトガルについて、連立政権が維持されるとの見通しが強まったことも、買いの材料となった。

 こうしたことから、ダウ平均株価は前日比88ドル85セント高の1万5224ドル69セントで取引を終えた。

 ナスダック総合指数は前日比5.45ポイント上げ、3484.83で取引を終えている。

 市場関係者は、「市場では大半が金融緩和の縮小が9月に始まるとみていて、縮小についてはすでに織り込まれてきており、株価を下げる懸念材料とならなくなってきている」と指摘している。