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ハッカーの祭典、会場に“政府批判”も 米

2013年8月3日 18:23
ハッカーの祭典、会場に“政府批判”も 米

 コンピューター技術に精通したハッカーたちが最新の技術を発表する世界最大のイベント「デフコン」がアメリカ・ラスベガスで始まった。アメリカ政府による大量の情報収集活動が発覚したことを受け、今年は例年と異なる光景が見られた。

 ハッカーの祭典・デフコンには世界から約1万4000人が集まり、最新のIT技術やセキュリティー対策を披露した。しかし、会場では、アメリカの国家安全保障局が極秘に情報収集を行っていたことへの批判が見られた。政府に抗議の声を伝えようと、ワシントンDCにつながる電話ボックスも設けられていた。

 参加者らは「国家安全保障局の“違法な”『監視』に不安を感じます」「国家安全保障局の局長は、去年は『監視プログラムはない』と言っていたのに」などと語った。情報収集問題を暴露したCIA(=アメリカ中央情報局)の元職員・スノーデン氏の似顔絵をあしらったTシャツも売られていた。

 国家安全保障局はサイバー攻撃への対策としてここ数年、会場でハッカーの採用活動を行っていたが、今年は参加を断られるという異例の事態になった。