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“時速1200キロの新交通”デザイン公開

2013年8月13日 22:16

 音速に迫るスピードで移動する新しい交通システムのデザインが12日、アメリカで公開され、注目されている。

 チューブの中を最高時速1200キロ以上で進む流線型のカプセル。「ハイパーループ」と名付けられたこの新たな交通システムは、電気自動車の「テスラ・モーターズ」や宇宙船開発の「スペースX」といったアメリカのベンチャー企業を創業したイーロン・マスク氏が12日、発表したもの。

 それによると、28人乗りのカプセルが前面から吸い込んだ空気を後ろに吐き出しながらチューブの中を進む。その際、リニアモーターカーの技術とともに、エアホッケーのような空気の力を使って、わずかに浮かび上がるという。

 飛行機では1時間以上かかるロサンゼルス~サンフランシスコ間約560キロを30分で結ぶことができるとしている。

 まだ試作デザインの段階だが、マスク氏はこのプロジェクトを広く公開し、集まった事業者と共に7年から10年の間に実現したいと話している。