“イスラエルがイラン攻撃”当局者が認める 米メディア報道
イラン中部の空軍基地への無人機による攻撃について、アメリカのメディアは、複数のイスラエル当局者がイスラエルによる攻撃であることを認めたと報じました。
中部・イスファハン近郊の空軍施設への攻撃について、イランのメディアは、防空システムによって3機の無人機が撃墜されたと伝えました。
イスラエルは正式な声明などは出していませんが、「ニューヨーク・タイムズ」は2人のイスラエル当局者などがイスラエルによる攻撃であることを認めたと報じました。さらに、他のアメリカメディアはこの攻撃について、「限定的だった」という見方も伝えています。
イラン側もイスラエル側を非難する声明などは出しておらず、国営メディアは、「イスファハンは平穏で核関連施設にも被害はない」としています。ロイター通信は「イランの高官が直ちに報復する計画はないと語った」としています。
アメリカのブリンケン国務長官は、イスラエルから攻撃について、事前に通知されていたとの報道について言及を避けています。
ブリンケン国務長官「いかなる攻撃にも関与していないこと以外、話すつもりはない」
こうした中、イタリアで開かれていたG7(=主要7か国)外相会合では、共同声明で自制を呼びかけました。イランによるイスラエルへの攻撃を「最も厳しい言葉で非難する」とする一方で、「さらなるエスカレーションを防ぐために取り組むよう、強く求める」としています。