×

米軍機“圏内”飛行 中国側の反応なし

2013年11月27日 11:24

 防空識別圏を設定した中国当局に対し、飛行計画書を提出していた日本航空や全日空など航空4社が、提出を取りやめることを決めた。こうした中、アメリカ軍の爆撃機が、中国が設定した防空識別圏内を中国への通告なしに飛行していたことがわかった。

 アメリカ国防総省の関係者によると、26日午前、アメリカ軍の爆撃機2機が中国が設定した防空識別圏内の沖縄・尖閣諸島の周辺を飛行した。「通常の訓練の一環」で、圏内での飛行時間は「1時間に満たない」という。中国側が求めている飛行計画の提出や無線の周波数の通知も行わなかったと説明している。

 アメリカメディアは、飛行したのはグアムから飛び立ったB52爆撃機で、武器は搭載しておらず、中国側の反応はなかったと伝えている。

 アメリカは中国が防空識別圏を設定した後、その圏内でも自由に軍事活動を行うと表明しており、今回の飛行は中国側による措置を認めない姿勢を示したかたち。