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ウクライナ合意 刑法改正案可決も

2014年2月22日 13:38

 ヤヌコビッチ大統領の退陣を求めるデモ隊と治安部隊との衝突で多数の死傷者が出たウクライナで、大統領と野党側は、事態の沈静化に向け、大統領選を年内に前倒しすることなどで合意した。

 ヤヌコビッチ大統領と野党側は21日、野党が加わる連立内閣を10日以内に樹立することや、大統領の権限を縮小する憲法の改正を行い、来年行われる予定だった大統領選挙を12月までに行うことなどで合意した。デモの沈静化に向け、大統領側が譲歩した形。

 また、ウクライナの議会はヤヌコビッチ大統領の政敵で、職権乱用の罪で収監されているティモシェンコ元首相の釈放が可能となる刑法の改正案を可決した。

 合意のあと、大きな衝突などは起きていないもようだが、デモ隊の一部は今後も抗議活動を続ける方針で、事態がすぐに収束に向かうは不透明。