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ウイグル族学者逮捕 米が中国に懸念示す

2014年2月27日 12:56

 中国の少数民族・ウイグル族が政治的に抑圧されていると訴えている少数民族ウイグル族の著名な学者を中国政府が逮捕したことについて、アメリカ国務省は26日、「深く懸念している」と述べ、中国に対し、釈放するよう求めた。

 ウイグル族の学者、イリハム・トフティ氏はウイグル族が政治的に抑圧されていると訴え、国家分裂を企てた容疑で先週、逮捕された。

 国務省のサキ報道官は26日、イリハム氏が家族や弁護士との面会を認められず、1か月以上も拘束された後に逮捕されたとして、「深く懸念している」と述べた。その上で、中国政府に対し、イリハム氏を釈放し、自由に発言できる権利を与えるよう求めた。

 アメリカでは、21日にもオバマ大統領がチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と会談し、チベットでの人権保護を支援する考えを伝えるなど、中国に対し、少数民族の人権問題を改善するよう強く求めている。