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韓国旅客船“急旋回”で沈没か

2014年4月18日 6:34

 韓国南西部の珍島周辺で大型旅客船が沈没した事故で事故直前、旅客船が急旋回していたことが分かった。海洋警察は、急な針路変更が事故につながった可能性も視野に慎重に調べている。

 乗客乗員475人を乗せた旅客船・セウォル号は16日、沈没し、18日午前5時現在、179人が救助されたが25人が死亡、271人が依然、行方不明。海洋水産省によるとセウォル号の航路を調べたところ、事故直前に急旋回していたことが分かった。このためセウォル号は、バランスを崩して横倒しになった可能性があり、海洋警察で事故との関連を慎重に調べている。

 一方、現場では24時間体制での捜索活動が続けられているものの、難航している。行方不明者の家族がいらだちを募らせる中、朴槿恵大統領は17日、家族が集まっている体育館を訪れた。

 行方不明者の家族「何をしたというんだ。何をしてくれたというんだ。私たちは海に出て直接ダイバーにも(捜索の)話を聞いたんだぞ」

 朴大統領「改めて申し上げます。今一番つらい思いをされているのが、ここにいる家族の方々です」

 朴大統領は政府としてできる限りの支援を行うとともに、事故の原因究明を図ることを約束した。事故現場には18日、セウォル号を引き揚げるための大型クレーンが到着する予定。