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乗組員4人を拘束 韓国旅客船沈没事故

2014年4月21日 15:18

 韓国の旅客船沈没事故で、事故原因を究明する合同捜査チームは21日未明、旅客船の乗組員4人を拘束した。

 捜査当局に拘束されたのは、セウォル号の1等航海士2人、2等航海士と機関士の計4人。合同捜査チームは4人が乗客の救助を怠り、遺棄致死や水難救護法違反の疑いがあるとみて事情を聞いている。容疑が固まり次第、逮捕する方針。捜査関係者によると、一部の乗組員は脱出を指示する放送が乗客に伝わらなかったことを認めているという。

 一方、沈没した船の行方不明者の捜索も本格化している。海洋警察はすでに、3階にある食堂への進入路を確保。今後、捜索を始める他、乗客が多く取り残されているとみられる3階と4階の客室部分を重点的に捜す方針。

 現場近くの港には、発見された遺体の特徴が書かれたホワイトボードが立てられていて、新たな情報が書き加えられるたび、行方不明者の家族が見入っている。見つかった遺体の特徴が家族に似ているのか、泣き出す女性の姿も見られた。

 21日は6人の遺体が新たに収容され、確認された死亡者は64人、行方不明者は238人となった。