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慰安婦、おぞましい人権侵害~オバマ大統領

2014年4月26日 10:20

 韓国を訪問中のアメリカのオバマ大統領は朴槿恵大統領と会談した。終了後の会見でオバマ大統領は、いわゆる従軍慰安婦問題について、「おぞましい人権侵害」との認識を示した。

 従軍慰安婦問題をめぐって、オバマ大統領は初めて踏み込んだ考えを示したが、日本側の動きを評価する姿勢も示している。首脳会談後の記者会見で、日韓関係の改善について問われた朴大統領は、村山談話の継承など「日本の指導者が示した約束がある」と述べた上で、「従軍慰安婦問題の解決に向け、安倍首相の誠意ある実践が重要だ」として日本側の対応を求めた。これに対しオバマ大統領は、韓国での慰安婦問題について「おぞましい人権侵害だと認識されなければならない」と述べた。

 オバマ大統領「歴史を振り返った時、例えば、韓国の慰安婦の女性に起きたことは恐ろしくておぞましい人権損害だと認識されなければならない」

 一方で、「安倍首相と日本国民は、過去を正直に公正に認識しなければならないとわかっている」とも述べ、日本側の動きを評価する姿勢も示している。

 また、首脳会談で両首脳は、北朝鮮が核実験の動きをみせていることを踏まえ、さらなる挑発を行わないよう強く求めた。その上で両首脳は、北朝鮮の核とミサイルによる威嚇に対応するため、日本・アメリカ・韓国の3か国が結束して対応することをあらためて確認した。

 オバマ大統領としては、自らのリーダーシップで日米韓の同盟関係を束ね、一致して対応していく姿勢を示した形。