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TPP交渉 米で反対論も根強く…

2014年5月8日 11:57
TPP交渉 米で反対論も根強く…

 TPP(=環太平洋経済連携協定)を巡り、日米の交渉が続いているが、アメリカ・ワシントン市内では7日、TPPに反対する集会が開かれた。

 実務者協議のアメリカ側の代表、カトラー次席代表代行は「(交渉が難航している)農産品で、日米は大きな障壁を乗り越えた」と述べ、交渉の進展を改めて強調した。

 しかし同じ日、ワシントンの連邦議会前ではTPPに反対する集会が行われ、民主党の大物議員も参加した。この日の集会は、与党・民主党内で、TPP反対論が根強い現実を印象づけた。

 与党・民主党、レビン下院議員「日本が市場開放をしない限り、私たちはTPPに賛成票を投じない」

 与党・民主党、ミショー下院議員「交渉内容に多くの懸念が残っている」

 仮に日米で合意ができても、連邦議会がその内容に不満を持てば、再交渉を求める可能性がある。支持率が低迷するオバマ大統領としては、交渉を早期にまとめ成果をあげたい考えだが、その先の国内対策でも、厳しい道のりが待ち構えている。