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住民投票と関係なく軍事作戦継続~暫定政権

2014年5月9日 8:41

 ウクライナ東部の2つの州で政府庁舎などの占拠を続けている親ロシア派は、自治権の拡大を問う住民投票を予定通り11日に行うことを決めた。暫定政権側は「住民投票とは関係なく軍事作戦を続ける」と表明し、緊張がさらに高まることが懸念される。

 ウクライナ東部のドネツク州とルガンスク州の親ロシア派は、自治権の拡大を問う住民投票の準備を進めている。ロシアのプーチン大統領が延期を呼びかけたため、対応を協議したが、当初の予定通り、11日に行うことを決めた。プーチン大統領の呼びかけを拒否した形。

 一方、暫定政権側は「住民投票の有無にかかわらず、軍事作戦を続ける」と表明。8日には東部のマリウポリで親ロシア派が占拠していた市庁舎を奪い返した。

 双方の歩み寄りがないまま、緊張がさらに高まることが懸念される。