×

日朝協議“発射”に抗議も北朝鮮は反論

2014年7月1日 17:39

 日本と北朝鮮の政府間協議が1日午前から中国・北京で行われている。協議では北朝鮮による拉致被害者らの全面調査についてどのような説明があったのかが焦点となる。北京から有田和生記者が中継。

 北京の日本大使館で午後の協議が行われている。協議の冒頭、宋日昊・日朝交渉担当大使は、日本側の制裁解除についての考え方を聞きたいと切り出した。これに先だって行われた午前中の協議では、北朝鮮側が拉致被害者らの全面調査を行う特別調査委員会についてその組織や構成、責任者などについて説明したものとみられる。

 1日の最大の焦点は「特別調査委員会」に金正恩第1書記に直結する幹部がメンバーとして加わっているかどうかだが、これまでのところ詳しいことは明らかにされていない。

 協議では、先月29日の北朝鮮の弾道ミサイル発射についても議論になった。午前中に行われた協議の冒頭で、日本の伊原アジア大洋州局長は「安保理決議などに違反しており、極めて遺憾だ」として厳重に抗議した。

 これに対し、北朝鮮の宋日昊・日朝交渉担当大使は「我々は国連安保理の決議を認めていない」「地域の平和や安全はもちろん国際秩序や環境などに影響を与えることなく行われた」と反論した。

 協議終了後には伊原局長が取材に応じる予定。