×

“拉致”全面調査 北朝鮮側から「説明」

2014年7月1日 22:24
“拉致”全面調査 北朝鮮側から「説明」

 中国・北京で行われた日本と北朝鮮の政府間協議は1日夕方終了した。外務省の伊原アジア大洋州局長は拉致被害者らの全面調査を行う特別調査委員会について、北朝鮮側から「丁寧な説明があった」としながらも、具体的な言及は避けた。

 約1か月ぶりとなる日本と北朝鮮の政府間協議は、1日午前と午後にわけて、計約4時間半、行われた。今回の協議で北朝鮮側は拉致被害者らの全面調査を行う特別調査委員会について組織や構成、責任者などを具体的に日本側に説明した。

 伊原局長「宋日昊大使からは丁寧な説明があり、私たちも様々な疑問を投げかけながら意見を交換した」

 協議終了後、伊原局長は北朝鮮側から「丁寧な説明があった」「真剣な議論になった」と評価しつつも、その内容については「本国に持ち帰り、政府首脳に報告する」として詳しい言及を避けた。

 また、日本側からは検討している北朝鮮に対する制裁の一部解除について、改めて説明したという。

 伊原局長らは2日に帰国後、安倍首相に報告する予定で、「先月29日の弾道ミサイルの発射も踏まえ、政府全体として総合的な判断が行われる」と見通しを示した。