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ブラックボックスを発見~ウクライナ外相

2014年7月19日 18:50

 乗客・乗員298人を乗せたマレーシア航空機が17日、ウクライナ東部で消息を絶ったあと墜落し、OSCE(=ヨーロッパ安全保障協力機構)の調査チームが18日に墜落現場に入った。しかし、親ロシア派の妨害に遭い、19日午前11時を回った時点でも調査を始められていない。

 OSCEの調査チームは、19日朝から現場確認などを再開する予定にしていた。しかし、現在もまだドネツク市内の滞在先のホテルにとどまっている模様。墜落現場周辺は親ロシア派が掌握しており、現地に着くまでに7、8か所検問があるなど障害も多く、遺体の収容作業や開かれた調査がどこまで進むかは不透明となっている。

 墜落原因究明のカギを握るブラックボックスだが、ウクライナのクリムキン外相は18日、地元メディアに対し、ブラックボックスがウクライナ国内で見つかったことを明らかにした。ウクライナ軍が回収したと報じているメディアもある。

 一方、オバマ大統領が親ロシア派を支援したとして強く非難したロシアのプーチン大統領は、その後、公式な反応を見せていない。ただ、イタル・タス通信によると、ロシアの国防副大臣は19日、「ロシアへの情報戦争だ」と反発している。真相解明に向けて、今後、ロシアがどこまで具体的な協力姿勢を見せるのかも焦点となる。