米・オバマ大統領、アバディ氏支持を表明
政府軍とイスラム過激派組織「イスラム国」との間で激しい攻防が続くイラクで11日、次期首相候補にシーア派のアバディ氏が指名された。アメリカ・オバマ大統領は、アバディ氏を支持する考えを明らかにしている。
これはイラクのメディアが伝えたもので、マスーム大統領は、イラク連邦議会のアバディ副議長を次期首相候補に指名した。イラクでは、シーア派のマリキ首相に対して退陣を求める声が強まる一方、マリキ首相はこれを拒否し、政局が混乱。イスラム国が勢力を拡大する中、急務となっている挙国一致内閣の樹立に向けて見通しが立っていなかった。
ロイター通信によると、今回の次期首相指名に対し、マリキ首相側は「正当性がない」と反発している。
こうした中、オバマ大統領は11日に会見を行い、アバディ氏を支持する考えを明らかにし、できるだけ早く挙国一致内閣を発足させるよう促した。アバディ氏への支持をいち早く表明することで、退陣を拒否するマリキ首相に対し、圧力を強める狙いもあるものと思われる。