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米大統領補佐官、中国側と“異常接近”議論

2014年9月10日 3:59

 中国を訪れたアメリカ・ライス大統領補佐官は9日、中国軍の幹部と会談し、中国軍機がアメリカ軍の哨戒機に異常接近した問題について「両国はできる限り立場の違いをなくすべきだ」と述べた。

 中国国防省によると、ライス氏は范長竜中央軍事委員会副主席との会談で、中国軍機がアメリカ軍の哨戒機に異常接近した問題について「両国はできる限り立場の違いをなくすべきだ」とした上で、「新たな方法を探し、より有効な協力を行い、両国両軍の関係を絶えず深めなければならない」と述べたという。これに対し、范氏は、アメリカ側は中国軍の正常な発展に正しく対応するようけん制し、アメリカ軍機が中国側に異常接近して偵察活動することをやめるよう求めた。

 また、中国外務省によると、ライス氏は習近平国家主席とも会談し、習主席は「現在の複雑で変化が激しい国際情勢の下で、米中間の協力を強めることはますます重要になっている」と指摘した。その上で、11月に中国の首都・北京で開かれるAPEC(=アジア太平洋経済協力会議)にあわせた米中首脳会談で、重大な問題について「積極的な成果」が得られるよう期待感を示した。