×

スイスで拉致シンポジウム 早期解決訴える

2014年9月11日 9:43
スイスで拉致シンポジウム 早期解決訴える

 北朝鮮による拉致問題をめぐるシンポジウムが10日、スイス・ジュネーブの国連で開かれ、山谷えり子拉致問題担当相らが問題の早期解決を訴えた。

 これは、北朝鮮が拉致被害者を含む日本人の調査報告を行うのを前に、問題への理解を深めてもらおうと、日本政府が主催したもの。日本からは、山谷拉致問題担当相の他、拉致被害者や特定失踪者の家族らが出席した。

 山谷拉致問題担当相「北朝鮮による人権侵害は、国家が政策的・制度的に実行していることから、世界でも類を見ない深刻さです」

 拉致被害者家族会・増元照明事務局長「この行為を終わらせることができるのは、国際社会の皆さんのご理解、絶対に許さないという皆さんの怒りであると考えます。北朝鮮政府への圧力を強めていただきたいと願っています」

 出席者からは、「問題解決に向けて国連総会で決議すべき」など、日本の取り組みを後押しする意見が上がった。山谷拉致問題担当相は終了後、「多くの出席者が北朝鮮の問題を訴えてくれた」と成果を強調し、一日も早い解決を目指す考えを示した。