南極海の調査捕鯨、継続の方針を明かす
スロベニア・ポルトロージュで開かれているIWC(=国際捕鯨委員会)の総会で、日本は国際司法裁判所に中止を命じられた南極海での調査捕鯨を計画を修正した上で、継続する方針を明らかにした。
今回の総会は、3月に国際司法裁判所の判決が言い渡されてから初めて行われるもので、日本がどのような方針を表明するかが注目されていた。
日本は「中止を求められたのは特定の調査だけだ」として、調査捕鯨を継続する方針を表明した。日本の方針をめぐる議論は18日に持ち越されたが、反捕鯨国の反発は必至。ニュージーランドは今回、調査捕鯨を事実上、延期させる決議案を提出して攻勢を強めている。
ニュージーランド政府代表「日本にとって自分たちが何をしているか、じっくり考えるいい機会ではないか」
諸貫秀樹漁業交渉官「苦戦している感じはあるが、粘り強く交渉を進めていきたい」
ニュージーランド案の採決も日本の方針への議決とあわせて18日行われる。水産庁によると加盟国の過半数は反捕鯨国で日本は苦しい立場に立たされている。